「一人暮らしの生活はとても自由で楽しそう」「早く実家から出て、一人暮らしがしたい!」
そのように考えている人が多く見受けられます。
特に県外進学や地元から離れた場所へ進学した学生のほとんどは、一人暮らしをする事になります。
しかし、一人暮らしは自由な一方で非常に面倒臭いのも事実です。
出費はかかるし、家事も忙しいし、バイトに勉強まで・・・
このようなハードスケジュールを一人でこなしていかなくてはなりません。
では、これから一人暮らしをする学生はどのような点に注意し、どのように過ごすことが大切なのか。
また、どのようなメリットがあるのかを、以下の目次から一つ一つ見ていきましょう。
一人暮らしが大変な理由とは?
一人暮らしをしている人の話を聞いてみると、口癖のように「大変、大変」という言葉が発せられています。
でも実際は本当にそれほど大変なのでしょうか?
そこで一人暮らしが大変だと言われる理由について、要因を以下の方にまとめてみました。
①家事が面倒臭い
序盤でも挙げたように、とにかく家事が面倒臭いです。
一人暮らしの家事には主に
- 調理
- 食器洗い
- 洗濯
- 掃除
- ゴミ出し
- 買い物
これらが挙げられます。
炊事はコンビニ弁当などで食事を済ませれば、そこまで大変ではないかもしれません。
しかし、洗濯物の場合は毎日出てくるのではっきり言って面倒臭いです。
そこで一人暮らしの女性はどのくらいの頻度で洗濯をしているのか、割合を見てみましょう。
1位「週2~3日」……47.0%
2位「毎日」……24.8%
3位「週1回」……19.7%
4位「週4~5日」……8.5%
これをグラフにするとこのようになります。
※マイナビウーマンの調査結果を元に筆者が作成
この結果を見て驚くのは、毎日洗濯をする人が全体の1/4程度で、週2~3回の人が約半数だと言う事です。
女性に対して妄想を抱く男性からすると、少しがっかりする結果かもしれません。
そのくらい洗濯することが面倒に感じている人が多いと言う事です。
特に夏場の気温が高い時期や、湿気が多い時にはカビが生える原因となる為、本当はなるべく毎日洗濯をした方が良さそうです。
次に掃除の大変さを見ていきます。単に掃除と言っても、掃除をする場所は沢山あります。
部屋に加え、お風呂、トイレ、調理場、玄関、ベランダなどが挙げられます。
清掃する場所が多いので、なまけがちになってしまいますが、埃やゴミで溢れると衛生的に良くありません。
また、電化製品は静電気の影響によって埃が付きやすいので、定期的なお手入れが必要になります。
他にも家事にはゴミ出しや買い物など細かい事が沢山あり、それらが積み重なり面倒臭いという気持ちになります。
②生活費がカツカツ
学生に多いのが、生活費を少しでも浮かせるために、アルバイトを多くしたり、節約したり、遊びの誘いを断ったりする人が多くいます。
ではここで疑問なのが、一人暮らしの学生は一体なぜお金がないのでしょうか?
日本学生支援機構が平成26年度に実施したアンケート調査によると、以下のような結果が得られました。
自宅通学と学生寮を比較してみると、自宅通学の年間平均収入が約263万円に対して、一人暮らしの場合は約207万円と少ないことが分かります。
それに対し学費関連の費用を除いた生活費を見てみると、自宅通学の場合年間平均支出が約83万円、学生寮は約104万円と学生寮の方が支出は多くなっています。
また、学生寮の学生が贅沢をしているという訳ではなく、娯楽や生活費の項目を見てみると、自宅通学の学生よりも費用を抑えている事が目立ちます。
その分、学生寮の学生は食費や光熱費、寮費に費用が掛かってしまう為、必然的に支出が高くなると言えます。
その為、一人暮らしする学生はお金が無く、節約する事を余儀なくされるという訳です。
③一人は寂しい
学生の場合、一人暮らしをするのが初めてという人が多いと思います。
幼い頃からずっと両親のもとで暮らし、寂しさどころか煩わしさの方が大きかったかもしれません。
中には「早く親元から離れて一人暮らしをしたい」と考えている人もいると思います。
しかし実際は一人暮らしをして半年ないしは1年で、ホームシックにかかる人が沢山います。
「そんな事ないよ!」という声も聞こえてきそうですが、実際に一人暮らしをしてみると誰しも多少は寂しい気持ちになります。
何故寂しくなるのかと言うと、一人暮らしの場合、会話をする人が居ない事が大きな原因だと言えます。
部屋にテレビがあれば寂しさを緩和する事が可能ですが、一日中言葉を発さない日が何日も続くと本当に憂鬱な気分になります。
一人暮らしをするならペットを飼うか、熱中できる趣味があれば憂鬱な気分も撃退できるかもしれません。
釣りなら初期費用さえ支払えば、その後はお金も掛からないので大学生に向いていると思います。
一人暮らしのメリット
上記では一人暮らしの大変さを紹介しましたが、一人暮らしをする事にはいくつか良い面も存在します。
大変な事が続く一方で、一人暮らしをする事にはそれに見合うようなメリットも得られますので、以下を参考にしてみて下さい。
①何をしても怒られない
これです。
一人暮らしの部屋は完全にプライベートルームと化す為、普段怒られるような事でも不自由なく決行することができます。
また、高校までは門限が決められていたと思いますが、極論部屋に帰らなくても誰からも怒られることはありません。
一人暮らしで自由にできる事には
- 夜更かし
- 暗い部屋で漫画、ゲーム
- 部屋で服を着ない(裸族)
- 夜遊び
- お泊り
- 宅飲み、部屋飲み
- ペットの飼育(許可であれば)
このような事をしても誰からも咎められることはないので、比較的のびのびと生活する事ができます。
一人暮らしする事でストレスが溜まる事もありますが、同時にストレスが緩和される事もあるので、人によっては「一人暮らしサイコー」となると思います。
②生きていく能力が身に付く
一人暮らしをすると身の回りの世話は全て自分でしなくてはなりません。
大学生であれば大学へ通うこと以外にも
- 家事
- ヘルスケア
- アルバイト
- 役所の手続き
- 契約に関する事
- 請求書の支払い
これら以外にもまだまだあると思います。
今まで誰かにやってもらっていたこれらの事を、これからは自分一人でこなしていく事が必要となります。
その為、最初はしんどいかもしれませんが、これらが一人で出来る事にようになると社会で生きていく能力が身に付きます。
そうするといかに、一人で生きる事が大変なのかを学ぶ事ができるでしょう。
就職する頃には自宅暮らしの同級生とは大きく差が生まれ、社会生活を有利に進める事が可能となるはずです。
一人暮らしの注意点
大学では飲み会やサークル、アルバイトなど、いろんな初体験をする事が多くなってきます。
楽しい事が増えこれまでの生活環境とはガラッと変わり、色々な事にチャレンジしたくなります。
しかし、色々な事にチャレンジしたあまり、中には本業を忘れてしまう学生も。
では一人暮らしをする際に気を付けるポイントとして、どのような事に注意すればよいでしょうか。
①本業を疎かにしない
大学生活を送っていると、初めての経験や新しい発見が沢山でてきます。
特にサークル活動は魅力的で、活動の幅が部活動よりも広い点が大学生の好奇心を大きく揺さぶります。
また、お金を稼ぐことに魅力を感じアルバイトに熱中する学生や、趣味や遊びに夢中になって夜遊びや朝帰りを繰り返す人もいます。
それでも多くの学生はしっかりと学業にも勤しむ中、授業にも出席せず本業が疎かになってしまう学生も多いです。
理由としては「勉強が嫌になった」や「バンドでミュージシャンを目指したい」、「アルバイトの方が楽しい」という例が挙げられます。
自分が本気でやりたいものを発見する事は勿論素晴らしい事ですが、大学を卒業する事が根底にはある為、入学した以上は本業にもしっかり取り組む姿勢が求められます。
そのような事にならない為にも、普段から学業を怠らないよう意識をきちんと持つことが大切です。
一人暮らしの生活をコントロールできるのは自分のみです。
②困った事があれば悩まず相談
大学を辞めていく人は入学して1年前後、もしくは3年前後に辞める事が多いです。
最初の1年前後に辞めていく人は、環境の変化に追いつけず、相談する相手もいない事が原因だと言えます。
特に県外で一人暮らしをしている学生だと、友達ができなければ話す相手はほとんどいません。
悩みを溜め込みすぎると鬱病になってしまうケースも存在するので、そうならない為にもその悩みを吐き出す場所が必要となります。
大学内にはそんな悩みを抱えた学生に対し、無料のカウンセリングが受けられる設備が用意されていますので、限界まで溜め込まず一度相談してみましょう。
まとめ
一人暮らしには切っても切れない「自由」というイメージが固執していますが、その一方で実際は苦労する事が多いのも事実です。
確かに趣味や交友、アルバイト、娯楽など、自由にできる事が沢山ありますが、自分の身を守れるのは自分しかいません。
また、家庭的な女性の場合は一人暮らしをしても、そこまで大変とは感じないかもしれないですが、特に男性の場合は家事のスキルが身に付いていない人が多く、大変と感じる人が多数です。
一人暮らしで失敗しない為にも、実家の家事の手伝いや、身の回りの事を少しづつこなしていく努力をしていきましょう。