近年、高校生の大学進学率が一昔前に比べると、増加傾向を辿っていますね。
昭和時代までは「男は仕事、女は家庭」と言った大衆の考えから高校卒業後は就職する人が多かったと思います。
しかし2018年現在では、大学に進学する人が男女問わず増加しており、大学=義務教育と捉える家庭が一般化してきています。
また、子供の将来を考えると、どうしても就職に有利だと考えられる大学へ、進学させたいと思う親御さんも多いでしょう。
そのような中、高校生の皆さんは、自分の目標があって進学する人もいれば、親への期待に応えるため、大学進学を決定する人もいると思います。
今回の記事では、大学進学を考えているけど、具体的にはどのようにすればいいか分からない、もしくは、どのようにして大学を決めていいか分からない、そのような高校生の悩みを現役大学生が一つ一つ丁寧に教えていきます。
自分の進みたい学部・学科を選定する
まず大学進学を希望する人はなぜ、大学に進学したいと思ったのでしょうか?
1.親に勧められたから
2.将来の就職に有利だから
3.もっと勉強したいから
4.まだ遊んでいたいから
5.出会いが欲しいから
6.友達が進学するから
などなど沢山の理由があると思います。
しかし、曖昧な気持ちで大学進学を決定してしまうと、理想の大学像と現実との間でギャップが生じてしまい、最悪の結果、大学を退学することになってしまいます。
そのような事態に陥らない為にも、揺るがない信念・根拠を持って進学することが大切だと言えます。
その為には、自分が大学から何を得たいのか考える必要があります。
当たり前の事ですが、自分が進みたい学部・学科は明確にしておきましょう。
その理由は、例えば、ただ遊びたいという理由から進学した人は、大学で遊ぶ仲間が出来なかった場合、どうなると思いますか?
答えは、言わなくても分かりますね。大学は遊ぶための施設ではありません。
意識の高い洗練された学生が集う場です。(中にはそうでない大学もある)
このように自分のイメージだけで大学を捉えるのではなく、大学では何を学べるのか、どのような環境であるかを把握しておきましょう。
様々な大学の情報を集める
一概に大学と言っても、その種類は様々だと言えます。
語学、農業、経済、医学、グローバル、などそれぞれに特化した専門性の高い大学もあれば、リベラルアーツを基礎に幅広い学習を行う大学、集中的に詰め込む短期大学など、履修過程や学習期間もそれぞれ異なる事が当たり前です。
その中でも自分が目指す知識やスキルが会得できるか、授業や設備は充分か、など情報を集めることが大切になってきます。
ここでまず決めておきたいことは
1.自分が進みたい分野を明確にする
2.その分野に関連する大学をいくつかリサーチする
3.リサーチした大学の内、第一候補を決める
4.第一候補が本当に自分に合っているのか何度も確認する
これらになります。
ここで大抵の人を悩ませる事は、1の自分が進みたい分野を決定する事です。
そもそも何が学びたいのかが分からない、という人も中にはいる事でしょう。
しかし、便利なことに現在はネットで職業適性診断を無料で受けることが出来ます。
悩んでいる方はこちらのベネッセ適職・適学チェックを一度、受診してみる事をおすすめします。
徹底的に細部まで志望大学のリサーチを
自分の進学したい大学の候補が決定すれば、あとはその大学をとことんリサーチします。
特に見落としがちなのは、
● 大学の規模
● 駐車場スペースの有無
● 立地の良し悪し
● 授業の概要
● 利用施設・設備
● 寮設備の充実度
などです。
入学後に後悔しない為にも、現段階で収集できる情報はしっかり確保しておきましょう。
進学を考えている高校生の皆さんは遅くても2年生の夏休みまでには、進路指導室の資料や過去の卒業生が残した文献などに目を通しておいた方がいいでしょう。
また、大学がどういった場所なのかは、教員が一番よく知っています。
なぜなら、教員になるには大学を卒業しなければならないからです。(専門学校でも教員になれる場所はある)
なので担任や恩師がいるなら、一度話しを聞いてみた方がいいです。
イベント・行事は積極的に参加しよう
高校生の段階では、その大学がどういった大学かを、明確に知ることはできません。
それはその大学に入学してみないと、分からないことがあるからです。
● 大学の雰囲気
● 学生の意識
● 教授の態度
● 授業のレベル
これらは、文字だけの情報では分からないですよね。
実際に自分が経験して初めて評価に繋がる事でしょう。
しかし、限りなく実態に近い状況を把握するイベントがあります。
それが、オープンキャンパスです!
オープンキャンパスとは希望した生徒達が実際にその大学に行き、大学内の施設を見学をするものです。
施設見学と言っても、最初は団体で案内されます。
大抵の場合は、その大学の学生さんが案内してくれるので、気になる事があれば進んで質問した方がいいです。
またオープンキャンパスでは、大学内施設の案内以外にも、学生の活動状況や各学科の簡単な概要など、プレゼンを通して説明が行われます。
どの大学に進学するかを決める事は、とても大切な事です。
その為、複数の大学オープンキャンパスに参加し、その中で自分に一番合うような大学を選びましょう。
その他にも大学では年に一度、学園祭が開催されます。
大学の学祭は一般の出入りが可能なので、そこで情報を得ることができます。
学祭に参加して楽しみつつ、学生が研究した展示品や資料を覗いてみましょう。
まとめ
まずは自分の興味がある事は明確にする事。
そして大学を決める際には、自分で調べた情報と周囲の意見が大切になります。
大学選びで失敗しない為にも、最低限オープンキャンパスだけは参加しておきたいところです。
まあ最悪、オープンキャンパスの日でなくても大学へ入ることはできます。
まず、人数が多いので確認されることもなければ、万が一、部外者だと発覚しても問題になりません。(※あくまで見学目的なら)
施設案内をしてくれる人はいませんが、一人で見学するくらいなら全然OKです。
オープンキャンパスには参加できなかったけど、大学を見学したい、そんな方は是非参考にして下さい。